廃墟の町

ステパナケルトからバスで20分のところにあるシューシへ行ってきた。
以前、シューシの町の住民の大半はアゼルバイジャン系だったけれど、90年代のアルメニアアゼルバイジャン間の戦争の際にはアゼルバイジャン側の拠点となり、ナゴルノ・カラバフ共和国アルメニア軍によって町全体が破壊され、一時期無人の町となった。
現在はアルメニア系の難民などが移り住んできてはいるけれど手付かずの廃墟に囲まれながら生活をしている。
また、19世紀頃に建てられたモスクやその他、歴史的にも貴重な建物などはほぼ破壊され、現在、アルメニア系の教会などは修復されつつあるものの、ムスリムが残した建物は一切の修復もされぬまま放置されている。
壁一枚しか残っていないモスク、廃墟の中にぽつんと佇むミナレット、馬糞まみれのサラバンキャライ(隊商宿)など。
(ちなみにアルメニアキリスト教国、アゼルバイジャンイスラム教国)
町の見所はほぼ全て廃墟となっており、今となっては"廃墟の町"そのものが見所となっている。