ゴールデンテンプル

アムリトサルに来ている。インドの北の方。
どれくらい北かというとカシミールの下の方にある。
ここはシク教の聖地でゴールデンテンプルという寺院がある。
( 頭にターバンを大きく巻いた、日本でいかにもインド人だとイメージされているのがまさにシク教徒。)
シク教では宗教や人種、身分に関係なく平等に扱うというのが教義らしく、寺院の隣には誰でも無料で宿泊できる施設がある。今はここの外国人用のドミトリーに宿泊している。
また、食事についても誰でも無料で食べる事ができ早速、相部屋のスウェーデン人男生とベルギー人女性と一緒に行く。
外で皿やボウル、スプーンを手渡され、その後どうしていいかわからず大勢のインド人の後ろにくっついておく。
ちょっとすると一斉に部屋のドアが空き、みんなでドッと室内になだれ込む。
そして一列に50人くらい座れる程の麻袋の様なものが二十列近く並べられていて、その上に肩幅狭くして座り、先程の皿やボウルを自分の前に置き、じっと待つ。
するとカレー係、ギドニービーンズのカレー係、米係、練り物係、何かに漬けられたマンゴー係、パン係、水係がそれぞれ手際よく皿に投げ入れていく。
しかも一回だけでなく何度もまわって来ては皿におかわりを入れてくれる。
そんな会場内の不思議な雰囲気に我ら外国勢は写真を撮ったりしていたが、目の前にいるインド人からしたら、外国人が一緒に並んで食事をしているのが珍しい事なのかデジカメや携帯電話でこちらの写真を撮ってくる。
一緒にいたスウェーデン人男性なんてインド人女性から一緒に写ってくれと頼まれ何度も写されていた。
自分は隣りのおばちゃんにイラン人か?とずっと聞かれていた。