値段交渉

買い物をする時、外国人だからとふっかけてくる事がある。
だから言い値で支払うと損をした気持ちになってしまう。それが旅行を続けていくうちに体に染み付いているので、どんな物や時であろうとなんとしてでも値切ろうと頑張る。
(ただし、現地人が定価で購入しているものでさえ知ってか知らずか旅行者は値切ろうとする。例えるなら東京から京都へ向かう夜行バスの料金4,200円を「2,500円じゃないと他のバスに乗る!」「10円くらいまけておくれよぉ?」とか言って渋々「仕方ないね、100円だけだよ」といった感じ)
「まけろ」「まからん」と口論になり物別れに終る事だって多く、その他の店や宿の値段を比べた後にさっきの方が安かったとしても気まずくて戻る事もできない。
逆に、自分のあまりにも無理だと言える言い値を強引に押し通してしまった時、お金を手渡す時に見る店主のあまりの落胆具合に申し訳ない気持ちになる事もある。本当に頭を抱えているんだもの。
あと、インドなんかで市内移動をする時、オートリキシャではなく安めのサイクルリキシャを利用していたが根切りに値切ってしまったばかりに、登り坂を汗だくになって立ちこぎしている痩せ細った老人の後ろ姿を見つめていると酷なことをしたなぁ、こぐのを代わってあげたいなぁとさえ感じてしまう。
そんなわけで気付けば、1、2円ぽっちでも値切るのに必死になっている。なのに全く利用していないヤフープレミアム会員費315円が毎月しっかりと口座から引き落とされていたり、年間費無料のクレジットカードに作りかえておけば良かったのにそれをせず月々700円のカード利用料を払っていた事などを帰国してから知った。
このふたつで年間なんと12,000円の支出。
旅行中に値切った金額の差額など比較にもならない。