ジェニン

ヨルダン川西岸北部にある町、ジェニンで一泊だけしてきた。
パレスチナ自治区ではエルサレムの半額くらいで物が買える。当然、宿の値段も安いだろうと聞いていたし、20シェケルくらい出せば十分だろうと思っていた。(エルサレムでの宿は25シェケル。)
ジェニンに着き、町の人に宿はどこかと尋ねながら連れてきてもらった宿で聞いてびっくり、なんと40シェケル(約1200円)。想像していた額よりも少しくらい高いのはよしとして、2倍までいくとちょっと。連れてきてくれた人と別れ他の宿を探す。
安宿はないかと聞きながら歩き回っていたら地元の大学生が案内してくれると言うのでついて行くとさっきと同じ宿。聞くとジェニンに宿はないのだよ、1軒くらいしか、と。
1軒てことはないでしょう、と思いながらも日が暮れて暗くならないうちに映画「ジェニンジェニン」の舞台になったジェニン難民キャンプへ行く。そしたら英語ペラペラの高校生がキャンプ内を案内してくれる。
難民キャンプといってもテントやプレハブ小屋などで生活しているわけではなく普通の建物に住んでいて、ちゃんと商店やネットカフェもある。
パレスチナでは殉教者はヒーローのようで、町のあちこちに殉教者のポスターが貼られている。高校生はこれを見て、この二人は兄弟だ、とかこの人はあそこで撃たれて亡くなった、とか詳しく教えてくれる。なぜかフセインの写真もあった。
(ジェニンでは2002年に大規模な戦闘があり、キャンプ内にはイスラエル軍空爆などによってボロボロになった家屋が一軒だけ象徴のように残っていた。)
その後も広いキャンプ内を案内してもらい、17時にもなると太陽は沈み、暗くなり寒い。
高校生に宿を案内してあげるよと言われ連れられた宿もやっぱり同じ宿だった。


(追記)水シャワーだった。