カラシュ族

ペシャワール以降、パキスタン北部の山の中を時計回りに進んでいる。
その中にカラシュ族という、イスラム教徒ではなく独自の文化を持った民族が住むカラシュバレーという場所がある。
ここで有名なものはカラシュ族女性の民族衣装。足首ほどまですっぽりおさまる黒い生地に色とりどりの刺繍が施されており、とってもきれい。
昨日、カラシュ族の男性が亡くなられ今日から数日間、葬式が開かれるとの事で見学に行く。
広場の中央に鮮やかなピンクの生地に包まれた亡き骸がありその横に親族らしき女性が座っている。それらを中心に数人の女性が肩を組み、太鼓のリズムにのってゆらりとまわり、男性はそれぞれ奇声を発しながら飛び跳ね回転している。
自分と同じように、カラシュ族以外のパキスタン人観光客も大勢見学に来ていて、一緒に写真を撮ってくれないかと何組にも頼まれる。
そんな彼らが必ず聞いてくる質問が「結婚しているのか?」だった。