パタゴニア

mauo2008-06-12

標高3,650メートル、世界の首都の中で最も高所にあるボリビアの首都ラパス。(憲法上の首都はスクレ)
そして、南米は現在冬。だから朝晩の冷え込みは相当なもの。日中でも日陰は寒い。
防寒着もあるといえばあるが、ないといえばない。
というわけで、今日はラパスで最大規模の定期市へ行ってきた。
ここでは肉や野菜などの生鮮食品はもちろんのこと、日用雑貨、服、玩具、工具、車やバイクの部品などあらゆるものが手に入る。
今日の目当ての服関係は新品から古着まで、中でもパタゴニアなどのアウターが400円程度、またゴアテックスなんかも1,000円程度という掘り出し物まであるらしい。
山につまれた服の中から読んで字の如く、掘り出しながら見つけたColumbiaのアウターはたったの10ボリバール(約150円)。
他にもナイキやアディダスのスニーカーの新品もやたらと多く、一足1000円以下。
ただ、欲しいものがあってもサイズがあわず買ったのは10ボリバール(約150円)の手袋のみ。

そして、強盗に遭う。
強盗といっても、ピストル突きつけられたり、首絞められたり、数人に囲まれたりという力技から、スリ、置き引き、睡眠薬強盗などといった比較的、まだ比較的ソフトなものまで様々あるが、今回自分があったのはいわゆる"ケッチャプ強盗"。
ケチャップや唾などをわざと服につけてきて"汚れてるよ。拭ってあげるよ。"と親切を装いその間に別の人間がポケットから財布などを抜き取る巧みな連係プレー。
この市場の人ごみの中を歩いていると、後ろから中年の男女が「汚れているよ」と知らせてくれたはいいが、身長160センチ以下の人が多い中で、身長180センチ以上ある自分の肩のてっぺんに、偶然にも、それもホットドッグにケチャップをかけたようにきれいな一直線にキャラメルソースが付着するわけなどなかろうが、と思いながら前を見ると自分のジーンズの前ポケットにぴったりくっつくこれまたちっさいおっさん。
うまいこと周囲を囲まれている。
とりあえず、それらのおっさんを両手で蹴散らし威風堂堂と歩いてみた。

しかし、驚いたなぁ。
キャラメルソースがあんなにも拭いにくいものだなんて。
おかげでこの旅唯一の一張羅のパタゴニアがべっとべと。
どうせだったらケチャップにしてくれたら良かったのに。