9対1

トラブゾンからバスで2時間程の街チャイエリに行った。宿代がトラブゾンの3分の1だと現地人から聞き連れて行ってもらう。
チャイエリの宿でシングルルーム(約420円)に泊まったのだけど、隣室の男が、超ゲイ。
夜、何度も部屋をノックしては、両手いっぱいにドングリを持って部屋に入り込もうとしてきたり素肌などを触ってきたり。
これを3度も繰り返され、この旅初めての危機。
ここには泊まっておれんと翌日、進路を考えていたら偶然、南アフリカからやってきたという七人のムスリムと出会い、彼らが宿泊しているギュネイスという町のモスク(無料)に泊まることに。
ついでにギュネイスの観光名所、カラフテの滝にも連れていってもらう。
これにグルジア人・パキスタンムスリムを加えた総勢十名で今日までの4日間、寝食をともにしたけれど、彼らは朝4時にはちゃんと起き一日5回のお祈りを欠かさない敬虔なイスラム教徒。
みな、晩年の板垣退助を思わせる立派なヒゲをたくわえ、坊主頭。
ひとりひとり見分けるのも難しい上、名前も似たりよったりで覚えていられない。
あだ名をつけてみた。
クリス、健さん、武藤、関羽張飛曹操、ヨミ、アチャ、おじい。
ただ、関羽張飛は二人一諸に並んでくれないとどっちがどっちか見分けられない。
結局、関羽は本名で認識するようになっていた。