テンゲ

キルギスビシュケクからカザフスタンタシュケントまでなるべく早く、なるべく安く行こうとするとカザフスタンを通ることになる。それだけの為だけにカザフスタンビザも取った。
通過するだけで滞在はしないのでカザフスタンの通貨(カザフスタン・テンゲ)は作るつもりはない。
けれどもトイレには行きたくなる。
カザフスタン内を走行中のトイレ休憩の際、トイレに行こうとすると看板に"20T(テンゲ)"と書かれている。
そんなもの持っていないので、ダメ元で手元にあったキルギスの1ソム札を見せると"5ソムだ"と手をひろげまんざらでもない彼。
でも5ソムもあればキルギスではバスにも乗れるし、シロップ味の炭酸ジュースなんて2杯も飲める。
そんなわけでキルギス・ソムは1ソムしかなく、これではあまりにも無理があると思い、思い出用にしまっていたピン札の1ソム札を出し2ソムでどう?と聞くと"それくらいだったらいらないから、入っていいよ"と彼。
素直に喜んでいられない気持ちになった。